骨の踊り手 (1)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ
骨の踊り手が攻撃してブロックされないたび、あなたは防御プレイヤーの墓地の一番上のクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出してもよい。そうした場合、このターン、骨の踊り手は戦闘ダメージを割り振らない。
2/2
『ブロックされなければ、相手の墓地からクリーチャーを奪ってこれる。』
相手のクリーチャーを墓地に送りつつ、そのクリーチャーを奪えるという黒ならではの能力が好きだったのと、どう使えば一番効果的かを考えるのが楽しくて、結構にらめっこして考えた覚えがあります。
【知恵の蛇】や【精神攪乱スラル】、【ネクライト】など、昔は結構多かったのですよね、この『ブロックされなかったら』シリーズって。
発動条件が難しい代わりに効果が強いものが多かったので、コンボを探すのに躍起になったものです。
【骨の踊り手】の場合、単体だとただの3マナ2/2であり、そんな小粒がブロックされないなんて精々序盤くらい。
でもそんな序盤に釣るべき対象なんておらず、大型クリーチャーが出てくる頃には2/2なんてお呼びではありません。
と言いますか、普通に【再活性】なり【動く死体】なりで自分のクリーチャーを釣っていた方が手っ取り早いのですよね。
でもそこは、どんなカードでも工夫を凝らして使う中学生プレイヤー。
確か【畏怖】を張り付けて一所懸命に殴ってました。
もしくは、【無謀な悪意】のような1枚で複数のクリーチャーを葬れるカードを使ってブロッカーを退かし、それを釣る、みたいな。
まぁ、結局手間がかかる上に火力1枚で落とされるので、あまり長くは遊ばなかったんですけどね。
それにしても、このイラストは実に味があって素敵。
『Richard kane Ferguson』さんや『Ian Miller』さんなど、前々から言っておりますけど、最近のリアルタッチのイラストよりも、こういう手描き感のある方が好きなので、昔のカードを眺めるのは本当に楽しいです。
調べてみたらこの『Scott Kirschner』さん、【大喰らいの巨人】、【禁止】、【荒廃の下僕】、【カブトガニ】などなど、結構な枚数のイラストを手掛けていたようですね。
中学、高校というMTG青春時代にどんぴしゃなので、よく覚えております。
と言いますか、好きだなーと思っていたイラストのカードが結構あってビックリ。
【骨の踊り手】は勿論、【隠れ潜む邪悪】とか【煙突】とかね。
やっぱり無意識でも、好きなタッチは分かるものなのですかねぇ。
コメント
≫「自由意志ということについて、」とヴォルラスはグレヴェンに忠告した。「幻想は抱くなよ。」
【操り人形のヒモ】も良いカードですよね。
なんと言っても、そのイラストと独特の言い回しが秀逸。
あの当時のヴォルラスは、悪の大物という雰囲気で、カリスマが溢れていたのですがねぇ。(遠い目)
テンペストから(ウェザーライトも半分くらい)増え始めた、クリーチャー以外はどのカードもストーリー上のキャラクターだらけって状況が苦手でした。ストーリーをなぞる関係上、写実的になっていったのも好みから外れていった原因かもしれません。
回顧なのかもしれませんが、《骨の踊り手/Bone Dancer》のような怪しげで雰囲気のあるイラストがまた増えればいいのに、なんて事を思っています。
確かにウェザーライト・サーガが始まった辺りから、やたらと物語りめいたカードが登場するようになりましたよね。
物語を印象付ける為には必要だったのでしょうが、昔の、それこそ本当に物語の本や魔道書から飛び出てきたようなイラストが減り続けていったのは、残念でなりません。
まぁ、ウェザーライト・サーガは、それはそれで好きなのですけどね。
流石にもう、あの手描きの味を残すイラストは見られないでしょうし、カードデザインにも合わないでしょう。
だからより一層、昔のカードの想い出が、素敵なものになるのかもしれませんね。