―寺子屋・放課後の教室―

チルノ「ついに神々の軍勢のフルスポイラーが出たね!」
大妖精「あまり強いレアカードがないっていう話だけど、私は新しいカードを使えるだけで嬉しいな。」
ルーミア「大ちゃんは純粋なのかー」
リグル「で、どうする?またテーロスの時みたいに、神様デッキでも組んでみる?」
ミスティア「宣伝は基本ね♪(http://seisoku.diarynote.jp/201309290140446818/)」

チルノ「う~ん、それでも良いんだけど、折角のテーロスブロックの続編だからね。ブロック構築をやってみたいかな。」
大妖精「ブロック構築って、テーロスブロック限定でってこと?」
リグル「あ、それも良いかもね。新しいカードを覚えられるし、ギミックも積極的に使えるし。」
ルーミア「面白そうなのかー」
ミスティア「じゃあフルスポイラーを帰って読みこまないとね。折角だから、寺子屋の他の皆とも限定構築をやってみたいかな。」
チルノ「決まりだね!それじゃあみんなにも伝えて・・・」


―寺子屋・廊下―

上白沢慧音(以下、慧)
「・・・ふむ、通りかかって聞こえてしまったが、限定構築か。
 新しいカードに触れ、学び、発想力を伸ばすには良いルールだな。
 ものは試し、私も組んでみるとしようか。」


―翌日、寺子屋にて

稗田阿求(以下、阿)「あの、慧音先生、ちょっとよろしいでしょうか。」
慧「どうした阿求、改まって。」
阿「えっと、慧音先生は、寺子屋の皆が話しているブロック構築の話をご存知でしょうか。」
慧「チルノ達が話していたやつだな。中々に面白そうなルールだ。それがどうかしたのか?」
阿「えぇ、私もやらないかと誘われて組んでみたのですが、チルノさん達と遊ぶ前に、どなたかとテストプレイをしたくて。」
慧「私に付きあって欲しい訳か?それなら丁度良い、私も試しに組んでいた所でな。やろうじゃないか。」
阿「ありがとうございます、では準備をしてきますね。」


慧「サイコロを振って・・・4。」
阿「私は5ですね。先攻を頂きます。」
慧「では・・・」

阿・慧『よろしくお願いします。』


阿「【啓蒙の神殿】をタップ状態で置いて占術・・・
  うん、このままですね。ターン終了です。」(L20、H6)
慧「ではこちらのターンでドロー、同じく【悪意の神殿】をタップ状態で置き、占術。
  ふむ、私もこのままだな。ターンエンドだ。」(L20、H7)

阿「ドローして、島。【メレティスの天文学者】を召喚し、終了です。」(L20、H5)

メレティスの天文学者 (1)(青)
クリーチャー - 人間・ウィザード
英雄的 - あなたがメレティスの天文学者を対象とする呪文を1つ唱えるたび、あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。あなたはその中のエンチャント・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
1/3


慧「ドロー、山を置き、【死呻きの略奪者】を召喚しておこう。ターンエンドだ。」(L20、H6)

阿「ミノタウロスデッキですか。今回も沢山登場しましたし、優遇されている種族ですよね。」
慧「それなりには、な。ただ、軒並み重いので使う者が少なくてな。大会でも肩身が狭い。」
阿「ふふっ、それでも己を貫く慧音先生は、素晴らしいと思いますよ。
  では私のターン。平地を置き、【液態化】を【メレティスの天文学者】へ。
  天文学者の『英雄的』が誘発し、山札を3枚めくりますね。
  ・・・うん、【ニクス生まれの盾の仲間】を手札に加えます。」

ニクス生まれの盾の仲間 (白)
クリーチャー・エンチャント — 人間・兵士
Bestow (2)(白)(このカードを授与コストで唱えたなら、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文である。クリーチャーにつけられてないなら、これは再びクリーチャーになる。)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+2の修正を受ける。
1/2


慧「なるほど、天文学者にエンチャントしていけば、さらにエンチャントを持ってこれるという訳か。
  一種のエンチャントレスだな。」
阿「確かにそうですね、相対的に土地は手札に来ないので、展開が滞ることもありますけど。
  残りの2マナで【イロアスの英雄】を召喚します。
  そして、天文学者で攻撃、【液態化】の効果で占術1を行い・・・うん、下へ。」

イロアスの英雄 (1)(白)
クリーチャー - 人間・兵士
あなたが唱えるオーラ呪文は、それを唱える為のコストが(1)少なくなる。
英雄的 - あなたがイロアスの英雄を対象とする呪文を1つ唱えるたび、イロアスの英雄の上に+1/+1カウンターを1個置く。
2/2


慧「そのまま受けて、残り19だな。」(L19、H6)
阿「はい、ではターン終了です。」(L20、H4)

慧「ドロー、山を置き、【死呻きの略奪者】で攻撃する。」
阿「残り18です。」(L18、H6)
慧「【憤怒売り】を召喚し、ターンエンドだ。」(L19、H5)

憤怒売り (1)(黒)(赤)
クリーチャー - ミノタウルス・シャーマン
あなたが唱えるミノタウルス呪文は、それを唱える為のコストが(黒)(赤)軽くなる。この効果は色マナのみ軽減できる。(例えば、(2)(赤)のミノタウルス呪文は(2)で唱えられる。)
2/3


阿「(コスト軽減のミノタウロスが出ましたか。これで重量級のクリーチャーが
   飛び出してくることになりますが、まだ余裕はありそうですね。)」

阿「ドロー、平地。【ニクス生まれの盾の仲間】を天文学者へ。(1/3→2/5)」
慧「授与コストも【イロアスの英雄】で①少なくなっている訳だな。」
阿「はい、そうです。それでは天文学者の英雄的が誘発し・・・【エファラの啓蒙】を手札へ。
  そしてこの啓蒙を【イロアスの英雄】にエンチャントし、それぞれの効果で+1/+1カウンターを2つ乗せます。
  これでイロアスの英雄は4/4・飛行です。」

エファラの啓蒙 (1)(白)(青)
エンチャント - オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エファラの啓蒙が戦場に出たとき、エンチャントされているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
エンチャントされているクリーチャーは飛行を持つ。
クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはエファラの啓蒙をオーナーの手札に戻してもよい。


慧「了解した、ますます大きくなりそうだな。」
阿「ふふっ、では2体で攻撃し、【液態化】で占術・・・このままで。」
慧「6点受けて残り13だ。」
阿「ターン終了です。」(L18、H3)

慧「ドロー、沼を置く。ではこちらも一気に展開させてもらうとしよう。
  【クラグマの戦呼び】を召喚だ!」
阿「!!!」
慧「私の場の攻撃に参加するミノタウロスはターン終了時まで+2/+0の修正を受けるぞ。
  略奪者(4/3)、憤怒売り(4/3)、戦呼び(4/3)で合計12点だ。」
阿「(もう1体呼ばれなかったのは助かりましたが、よくないですね。)
  残り6です。」
慧「ターンエンドだ。」(L13、H4)

―場のおさらい―

◆阿求の場(L6、H3)


メレティスの天文学者(2/5)
(液態化)
(ニクス生まれの盾の仲間)

イロアスの英雄(4/4・飛行)
(エファラの啓蒙)

啓蒙の神殿
平地×3



◆慧音の場(L13、H4)

死呻きの略奪者
憤怒売り
クラグマの戦呼び

悪意の神殿
山×2


阿「私のターン、ドロー。(うん、これなら・・・)
  平地を置き、2体で攻撃。【液態化】で占術して・・・山札の下へ送ります。ターン終了。」(L6、H3)
慧「(ブロッカーを立たせないというのはかなりきな臭いが、まぁ、攻めるしかないだろうな。)
  ドロー・・・【骨の神託者】を召喚するぞ。」

骨の神託者 (2)(赤)(赤)
クリーチャー - ミノタウルス・シャーマン
速攻
貢納2
骨の神託者が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、あなたはあなたの手札にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
3/1


阿「貢納クリーチャーですね。慧音先生の手札は4枚ですから、何が飛んでくるか分かりません。
  貢納を支払います、+1/+1カウンターを2つ神託者に乗せてください。」
慧「了解した。では5/3で着地し、そのまま全軍で攻撃する。」
阿「その攻撃はよくないですね。
  攻撃宣言に対応して、【太陽神の一瞥】をX=4で唱えます。」

太陽神の一瞥 (X)(白)
インスタント
クリーチャーX体を対象とし、それらをタップする。占術1を行う。


慧「ふむ、対象はどうする?」
阿「(こちらのライフは残り6。
   パワー4のミノタウロスは1体通して、英雄か天文学者の英雄的を使いたいところですが
   土地を出されて【稲妻の一撃】や【マグマの噴流】を撃たれたら終わりです。)
  
  ・・・そちらのミノタウロス4体を、全員タップしてください。
  そして占術を行い、このままにします。」
慧「攻撃は通らず、か。では山を置いてターンエンドだ。」(L7、H3)


阿「ドローして、【万戦の幻霊】を天文学者に授与します。
  対象に取ったので、天文学者の英雄的が・・・」
慧「その授与は通せないな、【槌の一撃】を撃たせてもらおう。」

万戦の幻霊 (1)(白)(白)
クリーチャー・エンチャント - スピリット
授与 (2)(白)(白)(このカードを授与コストで唱えたなら、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文である。クリーチャーにつけられてないなら、これは再びクリーチャーになる。)
万戦の幻霊とエンチャントされているクリーチャーは、それぞれあなたがコントロールするクリーチャー1体につき+1/+1の修正を受けるとともにあなたがコントロールするオーラ1つにつき+1/+1の修正を受ける。
0/0

槌の一撃 (1)(赤)
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、他のクリーチャー1体を対象とする。
その前者はその後者に、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。


阿「そ、そのカードは・・・」
慧「あぁ、こちらのクリーチャーのパワー分のダメージを、他のクリーチャーに与える呪文だ。
  貢納が支払われたお陰で【骨の神託者】のパワーは5だからな。
  天文学者を焼かせてもらう」
阿「くっ・・・
  では、天文学者が墓地に置かれ、【万戦の幻霊】はクリーチャーとして場に出ます。(3/3)
  私の場にクリーチャーが出たことで【エファラの啓蒙】の効果が誘発しますが、これは行いません。
  そして天文学者の英雄的を解決し、2枚目の【ニクス生まれの盾の仲間】を手札に加えます。」
慧「了解した。」
阿「(【イロアスの英雄】は4/4。
   ここで盾の仲間を授与したところでパワーが6にしかならず、1足りません。
   それは先ほどの啓蒙でも同じこと。ここは耐えるしかありませんね。)
   
   では、【ニクス生まれの盾の仲間】をクリーチャーとして召還し、幻霊は5/5。
   ターン終了です。」(L6、H2)

慧「ドロー・・・うむ、【灼熱の血】で【ニクス生まれの盾の仲間】を焼かせてもらうぞ。」


灼熱の血 (赤)(赤)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。灼熱の血はそのクリーチャーに2点のダメージを与える。このターン、そのクリーチャーが死亡したとき、灼熱の血はそのクリーチャーのコントローラーに3点のダメージを与える。


阿「・・・盾の仲間が死亡したので3点を受けて残り3。
  そしてブロッカーも足りませんね。投了します。」



慧「【イロアスの英雄】でコストを減らし、【メレティスの天文学者】で手札を増やす。実に面白いな。」
阿「本来のエンチャントレスと違って、天文学者が複数いても意味がないのは少々残念ですが
  その分エンチャントを確保しやすくはなっていますからね。」
慧「占術も多く入っているようだし、かなり安定して回せそうだ。。」
阿「ミノタウロスの爆発力も驚きました。まさか一度に12点持っていかれるなんて。」
慧「1体1体が重い分、展開できれば能力は優秀だからな。
  今回のような限定戦だけでなく、スタンダード構築でも期待したいところだ。」
阿「次の環境がどうなるのか、本当に楽しみですね。」

コメント

ざきもま
2014年1月25日23:42

なる程、何度か読み直して気づきました。終盤の挙動ですね
自分も貢納云々だと思ってました

レベラー
2014年1月26日13:40

 なるほど!

 コメントを読むまで、分らなかったアホが一人……

生息条件(島)
2014年1月26日22:56

>入札黙示録ざきもさん
>レベラーさん

間違い探しに参加して頂き、誠にありがとうございます。

もうお気づきかとは思いますが、一応の解答を。

問題のシーンは対戦の終盤、慧音が【槌の一撃】で【イロアスの英雄】を倒した、次の阿求のターンです。

ここで阿求は

「先ほど占術で残した【万戦の幻霊】、天文学者に授与すれば+3/+3、そして手札の【ニクス生まれの盾の仲間】を召喚すれば+4/+4になり、天文学者のパワーは6。それでも1足りない。」

という発言をしております。

慧音のライフは7なので、パワー6では確かに1点足りません。
でもちょっと待ってください、阿求の場に揃うであろうパーマネントの数を、もう一度数えてみましょう。

天文学者
液態化
盾の仲間(1枚目/オーラ化)
万戦の幻霊
盾の仲間(2枚目/クリーチャー)

天文学者は、1枚目の盾の仲間の修正を受けて2/5。
そして万戦の幻霊は、クリーチャーとオーラが合計5枚あるので、+5/+5の修正を与えます。
そう、実は7点まで届いてしまっているのですよ。(汗)

これは、私が液態化を数に入れないで計算してしまった為の、本当にただの凡ミス。
皆様が最初予想されていた、貢納の表現間違いとは桁違いの大きな間違いだったので、修正版を書いた次第です。
大変失礼致しました。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索