詐欺は言い過ぎですけどね。
ちょっとした診断ミスって感じ。


数日前に腰を痛めた母親。

話を聞くに、急性腰痛、つまりはギックリ腰(の軽いやつ)だと判断出来たので、腰をひねる動きは避け、よく冷やして、安静にするように伝えていたのですよ。

ギックリ腰って、筋肉の炎症ですからね。
それがおさまるまで無理をしなければ、時間がすべて解決してくれるはずなのですが、数日経っても痛みが引かないということで、不安になったのでしょう。
試しに整形外科へ行ったらしいのです。

結果は、腰椎ヘルニアのなりかけ。

レントゲンを撮って分かったらしく、椎間板が炎症を起こして神経に触れ、痛みを出しているとのこと。
クシャミをすると痛いのも、ヘルニアの特徴と伝えられたらしいのです。

うん、ちょっと待て。

ヘルニアって、簡単に言えば骨と骨の間にある椎間板が飛び出して、神経に触れている状態のことを言います。

レントゲンは、骨を写すものであって、椎間板は写らないのですよ。
つまり、レントゲンでは椎間板が神経に触れているかどうかなんて、分からないはずなのです。

まぁ、椎体の位置や腰椎カーブの歪みから推測したのかもしれませんが、それって、青いデッキを見て

『青が入っているなら、メインから打ち消し呪文が沢山入っているはずだ』

と判断するようなもの。
確実性はありませんよね?
そんなんで診断しちゃいけません。

そもそも、ヘルニアは若い世代に多く起こるもの。

20代で約35%、30歳は約25%、40代だと約20%くらいです。
御年60歳の母親がなる確率は、せいぜい1、2%。
それをなりかけって。

いや、1%でもなる人はなるので、決めつけは良くないですけどさ。

あと、クシャミをすると放散痛が出るのは、確かにヘルニアの特徴ですけど、急性腰痛でも出ます。
正直言って、炎症初期のギックリ腰とヘルニアの診断は、難しいのですよ。

仮にヘルニアだったとしても、痛みや痺れが出ていなければ問題ありません。
『5人に1人はヘルニア』と言われるくらい、それなりに起こるものですからね。


そんなこんなで、非常に疑問の残る診断結果なのですが、骨盤ベルトまで買わされたらしい。

ヘルニアと言われたのがショックで、気持ちが塞いでしまったようなので、上記の矛盾点を述べ、もうちょっと経っても痛いままなら、その時考えよう。
どうしても気になるなら、今度はMRIを撮ってみてね、と連絡して、落ち着かせました。

勿論、上記がすべて正しく当てはまる訳ではありませんし、気になるなら自分で判断せず、病院にかかるべきなのは、言うまでもありません。

でも、今回のはケースはちょっとねぇ。
まぁ、母親のことを思って色々診断し、出してくださった結果なのでしょうから、文句は言えませんけど。

どちらにせよ私が言えることは、この時期、ギックリ腰には気を付けて!の一言。
特にMTGプレイヤーは、長時間座りっぱなしなので、普段から腰に負担がきやすいですのでねぇ。

コメント

fu-yo-yu
2016年12月22日23:40

ちょっとだけおじゃまします。
お医者さんは(たぶん)詐欺はしないとお考えいただいて大丈夫です。詐欺で患者さんをがんばって増やしても、得られるリターンが少ないためです。
ただし、”誤診”をする方は存在します。
しかしいずれにせよ、”椎間板ヘルニア”として侵襲的治療をその医師が選択する場合、追加の検査が施行されると考えます。そこで実際にヘルニアか別の病気かの判断が、より正確に改めてなされるでしょう。

対応はされているでしょうが、痛みが続く場合、他の医院でも構わないので診察を受けられることをお勧めします。

不快に思われたらすみません。大事ないことをお祈りしております。

生息条件(島)
2016年12月22日23:45

>fu-yo-yuさん

すみません、見出しなので、ちょっと派手に書きたかっただけなのです。

私も同じような職についておりまして、「その診断は間違っている、詐欺くさいなぁw」と思った程度でして。

こちらこそ、過激な見出しで不快に思われたのでしたら、すみません。

fu-yo-yu
2016年12月22日23:55

いえいえ、おじゃましてしまってほんとすみません^^;
変なお医者さんもいるにはいますが、病院行かずにほっとくようになってしまうのが一番あかんよー、程度のニュアンスですのでお気になさらずに。
じゃまでしたら適当にコメント消していただいて大丈夫ですのでb

nophoto
名無し
2016年12月23日4:36

割と診断って『青が入っているなら、メインから打ち消し呪文が沢山入っているはずだ』ってやるものですよ。問診から各種検査にむかって、「初手が島なら~」「次にポンダーをうってきたなら~」「2Tに山を置いたなら~」と絞っていくものです。
誰もが1Tにデルバーおいてくれれば楽ですけどねw

このケースならMRIとれば確かに確定診断になるかもしれませんが、時間と医療費がかさみ、そこには税金が使われるわけですし、からなるべく避けるのが理想です。
もちろん誤診もありうるので、それに不安や不満を感じるならばそういった要求をするか、セカンドオピニオンを求めるか、ですね。

odasi
2016年12月23日7:25

うーん、詐欺っていうのは言い過ぎじゃないですかねえ、親御さんを大事に思ってたらっしゃるのは本当にいいことだと思いますが。

レントゲンじゃー見えるものもたかが知れてますし
「青のデッキだとわかった」ってだけでも御の字な気がします
まあそこは「ヘルニアのなりかけ」って言いきるんじゃなくて「明らかな骨折とか腰椎のズレはなさそうだよ」とか、確実に言えることを言ってほしいとこですけどね

まー、痛みが続いたり、強かったりするようだったら我慢せずサーチ呪文…もといMRI撮ったほうがいいんじゃないですかね

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